日本でもコロナウイルスの感染が拡大して、無くなった方もいらっしゃってとても心配ですよね。企業も時差通勤や在宅勤務の推奨、イベントの中止など前代未聞の騒ぎに日本中が不安でいっぱいかと思います。
新型コロナウイルスの感染が広まる中ですが、実は私たち夫婦は2020年4月5日に結婚式を予定しています。今までもインフルエンザの流行があったりしたことはあっても、ここまで全国的に大騒ぎしたのは生まれて初めてのことで、自粛ムードも広がる中、結婚式を延期すべきなのか、キャンセルすべきなのか悩んでいるので、情報を整理して私達なりに考えてみました。
(2020年4月9日追記)
2020年2月23日時点での情報をもとにした記事です。最終的に挙式9日前に延期を決断しました。
結婚式の開催を不安に思う理由
鳥インフルエンザの感染拡大を目の当たりにした経験
2009年に新型インフルエンザ(鳥インフルエンザ)が流行しました。当時高校2年生だった私は修学旅行を控えていましたが、数日前に数名同じ学年に感染者が出てしまいました。急遽、学年閉鎖した後に修学旅行を決行しましたが次々と旅行中に感染者がでてしまい、最終的には300人ほどいる同級生の1/3ほどの同級生が旅行中に帰宅することになってしまいました。
そんな様子を目の当たりにしてきたので、インフルエンザよりも感染力が強いとされている新型コロナウイルスとなると一人でも結婚式の会場に感染者がいたら広まってしまうのでは…?と不安に思うわけです。
高齢者・妊娠中の方が参列する
結婚式は親族・友人・職場の人など、老若男女さまざまな方が参加します。若くて健康な方でも感染して亡くなっている状況で、私の祖父母や妊娠中の友人、出産直後の参加になる友人のことを思うと万が一結婚式で感染したら…と心配になってしまいます。
結婚式・披露宴はマスクができない
結婚式というのはマスクをするのが難しいイベントです。挙式は座っている場面が多く、新郎新婦の写真はとってもゲスト同士の写真を撮ることは少ないので、なんとかマスク姿でも乗り切れるかと思います。(動画やカメラマンが撮る写真が映えるかどうかは一旦忘れます)
でも、披露宴は食事をするのでマスクができません。マスクの感染予防の性能は専門の方によると疑問だという話もありますが、心理的にはつけたいかと思うのでマスクができない場に大人数で集まることに少し不安があります。
新型コロナウイルスに対する企業の対応は
- 外出時のマスク着用
- 手洗い・アルコール消毒の励行
- 在宅ワークの推奨
- テレビ会議の推奨
- 飲み会の禁止
どんどん情報がアップデートされて厳しくなってきていますが、各社さんの対応ルールを見ている限りは、大人数が集まる結婚式は自粛ということになりますね。
私自身も一会社員として、所属する部で開催予定だったセミナーを中止しましたので、その緊迫感は肌で感じています。
結婚式をキャンセルするとどうなる?
企業のセミナー開催と異なり、結婚式はキャンセルすると個人のお財布が直接打撃を受けることになります。セミナーや飲み会の中止と同じ次元では考えられません。
結婚式のキャンセル料はどのくらい?
私は2020年4月5日にアニヴェルセルみなとみらいで挙式予定なので、その例を紹介します。ちなみに、申込金は10万円、挙式費用の総額は約500万円です。「基本料金」というのは恐らく、挙式に必要な最小限の費用(オプションやグレードアップ前の料金)で、約100万円です。
解約通告日 | 日付 | 内訳 |
契約成立から181日前まで | 2019年10月7日 | アイテム別取消料 |
180日前から121日前まで | 2019年12月6日 | 申込金の100%、アイテム別取消料、基本料金の20% |
120日前から91日前まで | 2020年1月5日 | 申込金の100%、アイテム別取消料、基本料金の40% |
90日前から51日前まで | 2020年2月14日 | 申込金の100%、アイテム別取消料、基本料金の60% |
50日前から1日前まで | 2020年4月4日 | 申込金の100%、アイテム別取消料、基本料金の100% |
開催日当日 | 2020年4月5日 | 最終見積書に記載の総合計額の100% |
今日はすでに2月23日になってしまっていますので、アイテム別取消料がどのくらいなのかわかりませんが、キャンセルをするとほぼすべての料金をキャンセル料として開催しない結婚式のために支払うことになります。しかも、開催すればご祝儀で相殺できる部分があったはずなので、約500万円の全額を自腹で払う想定は当然していません。
結婚式延期(日程変更)の料金は?
結婚式のキャンセルは、離婚や新郎新婦どちらかが死亡したりするなどよっぽどのことがない限りキャンセルはあまりありませんね。コロナウイルスが原因の場合はキャンセルではなく、延期になることが多いかと思ってしまいますよね。
しかし、基本的には自己都合での日程変更は不可能で、式場と協議して認めてもらう必要があります。つまり、挙式の日程が近づいている場合はキャンセルも延期も現実的ではなく、決行することしか選べないカップルが多いというのが現実です。
もし、延期ができた場合はキャンセルとは料金が異なり、キャンセル料の20%の支払いとなります。(181日前までは一律5万円)ただし、14日前から当日までは延期できずにキャンセルとなってしまうので注意が必要です。
また、延期する際の日程変更は当初の開催日の翌日から365日以内にしか変更できません。こちらも超えてしまうとキャンセルになってしまいます。万が一延期中に妊娠したりするとキャンセルせざるを得なくなってしまう可能性もあります。
注:2020年3月7日に公式より日程変更については特別措置として日程変更手数料は無料という案内がありました。※納品済みの商品・サービスなどの実費を除く
4月の結婚式どうする…?
決行の予定で様子を見る
幸いにも、まだ挙式まで一か月以上あります。4月までに気温も上がって暖かくなります※。焦っても、挙式14日前まではキャンセル料も変わりません。
※コロナウイルスがインフルエンザのように暖かくなったら収束するかはいまのところわかっていません
キャンセル料が払えない
恥ずかしながら、500万円もの貯金(現金での資産)は無く、少なくとも自分たちだけの資金ですぐにキャンセルすることが正直できません…。ですので、慌ててキャンセルするという選択肢が現実的には選べない状況にあります。招待状も出してしまって、ほぼ回収済みです。しかも、コロナ騒ぎが始まってから戻ってきた招待状もみんな「出席」で戻ってきています。ですので、決行という方向で進めつつギリギリまで待つことにしました。
500万円まで補償してくれる結婚式の保険にも入っているのですが、「新郎新婦が入院・自宅待機」「近しい親族が亡くなる」「地震・台風・火災」などが条件となっていて、ウイルスの蔓延は適用されません。鳥インフルエンザの蔓延を経験していながら、これは盲点でした…。
延期するとしてもいつ…?
仮にお金の問題を抜きにして延期することにしたとしても、いつに延期すれば安全なのでしょうか?半年後なら安全ですか?誰にもそんなことわかりません。
2019年6月に予約をしてなんとか取れたのが10ヶ月後の4月だったのです。そこから考えると延期できても1年近く後になってしまいます。結婚してから2年近く経って結婚式を挙げる想定ではいませんでした。体の年齢のこともあるので、早めに子供も考えたいです。
直前にもう一度出欠確認をする
こんな状況ですので返信ハガキを出した後に気持ちが変わった人もいるかもしれません。一般的には返信ハガキの回答を最終回答として挙式の準備を進めていきますが、もう一度改めて最終見積決定の日である3月22日の一週間ほど前に、もう一度参列の意思確認をしようと思います。
本当は欠席者が出てしまうのは悲しいですし、場合によってはテーブルの配置や進行にも影響するので、開催側としてはとてもしんどいです。でも、ゲストのみなさんの健康や命に関わることなので、多少人数が減ってしまっても来ていただける方だけでやろうと思います。
今できるなかで最善を尽くす
先ほども述べたように、よっぽどの事情がない限り結婚式をキャンセルや延期ができません。ですので、できる限りマスクをつけている時間を長くする・アルコール消毒を会場に置き徹底する・風邪っぽい症状の方には参加をご遠慮いただくなど最善を尽くすしかありません。
コロナウイルスが心配で欠席を検討している場合は?
本当に結婚式だけが危険なのか考えてみる
約20人~100人の人間が集まる結婚式が危険で中止しなければならないという理論で考えると…
- 電車は人が集まるので止めなければならない
- スーパー/コンビニは人が集まるので閉店しなければならない
- 外食は危険
ということになるかと思います。在宅勤務の推奨などは行われており、私自身も実施予定ですが、数か月間全く外出しないということはなくスーパーくらいにはいくものと思われます。ショッピングモールに買い物に行き、ご飯を食べて帰るということはよくあるかと思うので、そうなると日常生活をするのも結婚式を開くのもリスクはあまり変わらないのかな。と個人的には思います。
どうしても欠席する場合は最終確定前に
式場にもよりますが、2週間前~1ヶ月前が人数の最終決定になります。これを過ぎると、キャンセル料がかかってきます。もし、やむを得ず欠席する場合はキャンセル料が発生する前に連絡しましょう。
もらうご祝儀よりもゲストにかける金額の方が多い場合も少なくないので、直前にキャンセルすると新郎新婦に大きな負担がかかります。最終確定日を過ぎて連絡した場合は、カンパしてあげると結婚式を挙げる側としてはホッっとしますし、後々の人間関係も壊さずに済みます。
また、自分ひとりくらい欠席しても…と思うかもしれませんが、キャンセルの手続きはもちろん、一人減るとテーブルの組みなおしが必要になったり、進行に影響が出たり、座席表の印刷しなおしも必要になり、その費用が新郎新婦に発生しますので丁寧な言葉を選んで連絡しましょう。
キャンセルしないのかと急かさない
何の負担もなくキャンセルして落ち着いた日にできるのであればそうしたいと新郎新婦が誰よりも一番思っています。でも、簡単にその選択ができない理由があります。
ですので、安易に「キャンセルしてほしい」と言わないでください。どうしても行きたくないのであれば、そっと欠席すればよいのです。全国的に自粛ムードが続いてますが、全員が全員キャンセルを望んでいるわけではなく、こんな状況でも暖かく応援してくれているゲストもたくさんいますし、新郎新婦はそんなゲストのために精一杯頑張ろうとしています。
私の友人もコロナが広がり始めてから「有給取っていくから!」と言ってくれる友達もいたり、twitterの制作用アカウントにも応援の声をたくさんいただきました。Yahoo!ニュースのコメント欄ではきつい言葉も多いですが、当事者は意外と温かいです。
もし、強くキャンセルを勧めるのであれば数百万円の応援が欲しいところです(笑)
祖父母にウェディングドレス姿を見せてあげたい
先ほど高齢者の参列が不安という発言と矛盾するようなのですが、92歳の祖父と86歳の祖母が生きているうちにウェディングドレス姿を見せてあげたいと思っています。特に祖母は娘の長女である私を孫の中でも1番かわいがっていて、誰よりも私のウェディングドレスを小さいころから楽しみにしてくれていました。今は比較的元気ですが、結婚式を延期してもその時まで生きているという保証はありません。
認知症の影響ですこし鬱気味の祖母の兄弟が最近亡くなって落ち込んでばかりの祖母にとって、私の結婚式は生きがいともいえる存在になっています。結婚式は80人での開催予定ですが、私達の場合は40人を下回らなければ開催することが可能なルールになっています。親族と限られたメンバーだけでもよいので開催できれば…というのが私の願いです…。
再来週には前撮りも控えているので、私も当分は在宅勤務で感染しないように十分注意して生活します。早くコロナウイルスの感染拡大が収束しますように…!
(2020年7月26日追記)
結婚式の延期決定後もゲストへのお詫びの挨拶をしたり色々やらなければならないことがありました。もしよかったら参考にしてくださいね。
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