新型コロナウイルスの感染拡大で結婚式を延期しました

結婚式

私達夫婦は、2020年4月5日にアニヴェルセルみなとみらいで結婚式を挙げる予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期しました。ストレスで体調を崩したりなどして少し時間が経ってしまいましたが、ようやく少し落ち着いてきたので、延期に至るまでにしたことや当事者としての気持ちを書き残しておければと思い、辛い思い出ですが筆を執らせていただくことにしました。

結婚式延期を決めた理由

言わずもがなですが、新型コロナウイルスの感染拡大によりゲストの安全を最優先したのが最も大きな理由です。また、偶然ではありますが親族(疎遠で式には呼んでいない)の急病があり、その人と近しい親戚の方の欠席が多くなってしまい、式が成立しない状況となってしまったのが2つ目の理由です。

私達夫婦のゲストは招待状送付の時点で75人ほどの規模の結婚式をする予定でした。医療従事者の方など通常の結婚式よりは欠席が多くなってしまったものの、直前まで64人のゲストが出席となっており最後まで応援してくれたゲストも非常に多かっただけに延期は本当に本当に辛い決断でした。

でも、命は秤にかけられるものではなく、どんな犠牲を払ってでも私達夫婦でゲストのみなさんをお守りするしかないという思いで勇気を出して延期を決めました。お金は後から稼ぐことができるけれど、信頼や命は元には戻らないですから…。

結婚式の延期そのものがどんな理由であれ辛いものですが、新型コロナウイルスの影響での結婚式延期は、「短期間で急に大きな決断をしなければならない」「次にいつ挙げられるのがわからない不安」が特に辛い部分となっています。今も状況は目まぐるしく変わっていますが、3月の一カ月間は特に変化が大きく私達も延期について具体的に考えられたのはたった数日でした。また、延期の日程を決めたは良いものの全く希望が見えない現実とも戦い続けなければならないのが延期を決めた新郎新婦の置かれている現状です。

結婚式の延期を決断するに至るまで

2月上旬 まだプチ国内旅行ができた

旦那さんが近くの県に出張していたので、式場で衣装合わせをした帰りに泊まりに行ってプチ旅行ができました。国内ではまだそれほど騒いでおらず、マスクをしつつも人気の海鮮丼のお店に数時間行列できてしまうような余裕がありました。

コロナは気になるけど、まだ大丈夫と思いながら普通に結婚式の準備をしていました。

2月下旬 在宅ワークがはじまる

この頃はまだ、都内の企業で感染者が数名出始めた頃でしたが私の勤めている会社ではいち早く在宅勤務となり、都内の雰囲気としては「ちょっと普段通りとはいかないね、対策しないとね」程度で少し在宅勤務をしていれば4月には落ち着くだろうと思っていました。

念のため、延期も視野に入れて結婚式場のキャンセル料について確認しましたが、50日前を切っていたのでキャンセル料・延期料は直前まで変わらず、キャンセルなら約400万円-500万円、延期の場合はキャンセル料の20%とのことだったので、直前まで様子をみることにしました。万が一の場合は現金ですぐに500万円が用意できないので、親にお金を借りられるか確認しておきました。

この頃に書いたのがこちらの記事です。

3月5日 十分に注意しながら前撮り

挙式までちょうど1カ月というタイミングで前撮りをしました。この時点で式場の方はみんなマスク姿、アルコールの設置数もすごく増えている状態になっていました。私の誕生日も近く、結婚式をなんとかしてやりたいとテンション上げながらも、前撮りの間マスクができないことに不安を感じて、結婚式をしたらゲストもこんな風に不安に思うんだろうな…と思わされました。

前撮りは本当に楽しくて、結婚式を挙げたかのような楽しさでした。快晴だけれどすごく風が強くてドレスごと飛びそうになったり、大爆笑した写真が撮れてしまったのはいい思い出です。暗いニュースが多い中で唯一笑えた日でした。

前撮りの写真を選びながら、どれをムービーに使うかなんて話をしていて、この頃はまだ結婚式をするつもりでした。ちょうど招待状の〆切の時期でしたが、元々仕事の都合で難しいかも…と言っていたような方以外は全員出席で戻ってきました。

3月中旬 再度出欠確認

招待状を送ったタイミングが2月上旬と早かったため、気持ちが変わった人もいるかもしれないとLINEやメールで再度出欠確認。この頃には、多少人数が減ることを覚悟でドタキャンを防ぐために最終確定日までに迷っている人や言い出せずにいるゲストが言い出しやすくすることに集中しました。

案の定、出産したばかりの友人や高齢の親族、医療従事者のゲストの欠席が数人出てしまい、テーブルの組みなおしが必要になったり、人数が少なくて寂しいテーブルもできてしまいました。

3月下旬 最終確定後伯父の暴走

決行するという覚悟を決めて最終打ち合わせをし、人数や進行も決定…!もう見積も変えられない…というタイミングになって急に伯父が思いついたようにコロナを心配し始めるという事件が発生。これまでずっとずっと誰よりも結婚式のことを考えて対策してきている私達の気持ちや行動を考えずに、暴走。主催者である私達を差し置いて、「祖父母の途中参加を式場に直接交渉する!」などとモンスターカスタマー化。

そもそも、スタートから挙式~披露宴~お開きまで通路が一方通行になっており、全ゲストが挙式と披露宴の両方に出席するのが基本となっているので、そんな無茶はスタッフさんにお願いできないこと。(のちに交渉で許可はいただけました)たとえ親族であっても、少しでも参加が不安なら欠席で仕方ないし、私たちもそれを受け入れる覚悟があるということを伝えましたが、途中参加のOKもいただいたのに「どうしても祖父母を参加させたい!」という気持ちと「感染させたくない!」という両方を叶えることに折り合いがつかなかったようです。しかも、兄弟である私の母や叔父には相談していない様子。その間も自分が決められないからか、延期して欲しいという気持ちが見え見えで、一番応援してほしい人たちからイライラをぶつけられてストレスが最大になりました。

この時、挙式まで14日を切っているのでルール上は延期できずキャンセルとなるので、ほぼ全額のお金を払って何もできないということになります。 こんなこと言いたくないですが、 14日前までは無料で延期できたのに直前になって言い出して、1円も補助してくれるつもりが無いのに延期をプッシュする方とはもうお付き合いしたくないなと思いました。

3月27日 延期決定

コロナ事由の欠席が7日前まで延ばされていたものの、もうあと数日というところまで迫っていたので、伯父と祖父母は欠席でよいから暴走を止めてほしいと母に依頼したところ、母から親戚の急病と他の親族の欠席。それから結婚式の延期を提案されました。(ほぼ命令でしたが)

もう9日前となっていてルール上は延期ではなくキャンセルなので、お金をなんとかして欲しいとお願いしつつ、ダメ元で式場に連絡したところ…このような状況なので延期OKであるということ。ただし実費がかかることを聞き、実費の内訳を聞き一旦夫婦で延期・中止・決行それぞれのメリット・デメリットを話合いました。

新郎新婦の立場としては圧倒的に決行のメリットが多いものの、やはり二人の命も含めて命には代えられないということで断腸の思いで延期を決断しました…。

延期を決めてからやったこと

ゲストへの連絡

私達の場合はあと9日と日程が迫っていて、1日でも早く連絡をする必要があったので、LINEやメールなどスピードを優先した手段で延期の連絡をしました。後日、日時が決まったタイミングで郵便はがきでお詫び状を送りました。

延期料の精算

延期を言い出すのが一歩遅く、実費の精算が必要となってしまいました。総額で70万円かかってしまいました…。ただし、内訳は試食料金や前撮りなど既に受けてしまったサービスや、最終清算の際に特典で無料になるものばかりだったので、損出となったのは賞味期限のある引菓子・しきたり品のみの16万円ですみました。額が大きめだった引き出物をカタログにしていたことが幸いして、それは使いまわすことができてほっとしました。(3週間前までに言えば引き出物の発注はストップできたようです)

ちなみに、新たに実費を支払う形ではなく、支払い済みの中間金から差し引く形となったので、急なお金の用意は必要ありませんでした。

新たな日取りの相談

延期すること自体を決めても、ウイルス相手では延期の日程を決めるのが難しいもの。また、披露宴会場やドレス、曜日や時間帯など、なかなか同じような条件でもう一度挙式をするのは難しいもの…。

私たちの場合は六曜をあきらめて、それ以外は同じ条件にしたところ、丸1年後の2021年の4月4日が空いていたので、そこに延期することにしました。

引き出物の処理

おめでたいものなので「処理」という言葉は本来合わないのですが、55セットの引菓子としきたり品が家に届いてしまったので(しかも賞味期限が短い)、急いで実家や家族の人数が多いゲストに何セットかまとめて引き取ってもらいました。家でも食べられる分は必死に食べました 笑

本当はおひとりひとりに送りたかったのですが、受け取るだけでも1万円以上の送料がかかり、個別に送ると送料が10万円ほどしてしまうことがわかったため、まとめて送らざるを得ませんでした。それでも2万円ほど送料がかかりました。

結婚式を延期してみて

大きな喪失感

ゲストにとってはたった一日のイベントですが、新郎新婦にとっては数年かけた結婚という一大プロジェクトで、プロポーズから出産くらいまでを見越して決めた中での特別な一日です。延期でもよいので単純に結婚式が挙げられればよいのではなく、仕事の合間を縫って長期間準備して気持ちも盛り上げてきているので、その日に挙げたかったというのが本当の気持ちです。

まだ終わってしまったわけではないとはいえ、納得できない気持ちと喪失感があとから湧いてきます。本当は結婚式を挙げるはずだった日は本当に悔しい気持ちでいっぱいでした。

容姿に自信がなかったり、家庭がちょっと複雑だから…と結婚式を挙げない理由ばかり子供のころから考えてきましたが、あまりにも悔しくてはじめて自分が本当は結婚式を挙げたかったのだと気づきました。

先が見えない不安

どんな理由でも延期は不安なものですが、「出産後に挙式しよう!」などと時期が読みやすいものではなく、世界的な(少なくとも日本の)新型コロナウイルスの終息が見えてこない限りは延期した日程にも不安を持ってしまいます。

日程が決まってあと一年…!とは思いつつ、それ自体も定かじゃないとなるとずっとずっと不安に思い続けなければならないと思うと辛いものです。

ライフプランの破綻

誰しも〇歳までにこうなりたい!というものは多少なりともありますが、結婚式・ハネムーン・妊娠出産くらいまでは年齢の限界も含めて数年単位で計画しているものです。幸い、私は27歳になったばかりと比較的若く結婚のための退職や引っ越しなどをしていないので何も犠牲にしたものがなく1年くらいであれば人生全体において大きな影響はないといえば無いのですが…

祖父母にひ孫を見せたいということや、一連のイベントに備えて大型の長期プロジェクトを断るなどキャリアも調整してきたので、ありとあらゆる計画が破綻してしまいました…。

今はちょうど延期に関わる手続きがすべて終わったタイミングで、ほっとしつつも普通の生活でさえ先が見えない状況でなかなか延期した結婚式への準備へのモチベーションを上げられない状況です。しばらくは心を休ませつつ、髪を伸ばしたり筋トレしたり時間のかかりそうなことから取り組んでいこうと思います。

唯一よかったこととしては、夫婦の最初のイベントがこんな大アクシデントからのスタートでも、落ち着いて対策を考えたり支え合うことができるパートナーと出会えて本当に幸せだなと感じることができたこと。この人となら、今後どんなことでも乗り越えられる!と思えたことは喜ぶべきことかなぁと思いました。

コメント

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