痛くなかった!卵管造影体験談

妊活

不妊治療を始めると序盤で行うことになる卵管造影検査。検索やSNSでは痛いという体験談が多かったり、病院の検査項目にも鎮痛剤のオプションがあったりと痛そうな雰囲気を醸し出していますが、本当に痛いのか鎮痛剤なしで卵管造影検査に挑んでみました。

子宮卵管造影検査(HSG)とは

卵管造影検査(HSG)とは、子宮内の状態と卵子の通り道である卵管のつまりや狭窄がないか造影剤を使って検査するものです。子宮内にチューブを入れ、バルーンで固定して造影剤を注入しながらレントゲンで造影剤の流れる様子を見て、卵管の通過性を確認します。

この検査を行う理由としては、不妊治療(人工授精など)を行うにあたって、精子と卵子が出会う場所である卵管が詰まっていると治療の効果がなくなってしまったり妊娠の確率が低くなってしまうので、卵管が詰まったり狭くなったりしていないか治療する前に確認する目的で行います。また、この検査の副次的な効果として卵管の通りが良くなるので妊娠の確率が上がるというメリットがあるので治療も兼ねています。

必要な事前準備

検査を受けるにあたって事前にタイミングや体調面、持ち物や服装の準備が必要です。

タイミング・体調面

原則的に生理の直後から排卵までの期間に行う必要があります。また、検査までの期間は避妊が必要です。理由は、排卵後やタイミングを取った後に行うと、造影剤によって受精卵が子宮や卵管以外の場所に流されてしまう可能性があり、子宮外妊娠となってしまう可能性があるためです。病院の混雑具合にもよりますが、排卵日ごろに初診となってしまうと次の月を待つことになってしまうので、生理直後に初診。数日後に卵管造影というスケジュールで進められると良いように思いました。

また、生理中や不正出血など出血がある場合や発熱している場合などは検査を受けることができないので体調を整えておくことも重要です。

持ち物・服装

検査後に造影剤が出てくるので、生理用ナプキンが必要です。私の通っている病院では1枚と書かれていたのですが、私の場合造影剤の水分(?)も含めてかなりの出血(生理3日目くらい)があり、1枚だと交換できず不快感があったので交換用も含めて2枚はあった方が良いように感じました。また、後述しますが痛みが心配な方は鎮痛剤を持っていくと良いように感じました。鎮痛剤は病院で無麻酔の場合は市販のもので良いそうですが、病院で麻酔や座薬などの鎮痛剤を使う場合は医師の方に相談したほうが良さそうです。

服装については初診の記事でも触れましたが、ワンピースかスカートに靴下(寒い時はレギンス)が良いです。理由は、子宮内にチューブを入れる処置は内診台で行いますが、造影剤を使った撮影はレントゲン室で行うのでチューブを入れた状態で歩いて別室に移動する必要があるためです。(病院にもよりますが)ズボンを履いていってしまうと何も履いていない状態のまま院内を移動することになってしまうので注意が必要です。

検査の流れ

着替え

ロッカーのある部屋に呼ばれ、ショーツを脱いで待つように指示されます。この時、前述した通りワンピースやスカートでないと院内を歩き回る時に困ってしまいます

内診台でチューブを入れる

診察室まで歩いてゆき、内診台で超音波検査を受けて検査ができる状態か確認します。確認できたらチューブを入れて行きます。骨折や親知らず抜歯後に痛み止めが必要なかったという大変痛みに強い私なので無麻酔・鎮痛剤なしで挑みましたが、このチューブを入れる過程では少しチクチク感や圧迫感を感じました。私が出産経験が無いこともあり子宮口が狭かったようで先生も苦戦していて、チューブを入れる時が一番苦しさを感じました

チュープを入れた後は抜けないようにバルーンを子宮内で膨らませて固定します。この時、体の中で「ぷくっ」とふくらむ不思議な感覚がありましたが、痛みはありませんでした。

看護師さんが、「ゆっくりと口で息をしてください」と声をかけてくださったのでそれに従っていると苦痛も少し和らぎましたが、痛みに強い私も少し苦しさを感じたので、痛みに敏感な方は座薬を希望したり事前に鎮痛剤を飲んで挑んだほうが良さそうです。

レントゲン室で撮影

診察室からレントゲン室までチューブが入った状態のまま歩いて移動し、レントゲンの台の上で仰向けになります。そして造影剤を子宮内に注入してレントゲン撮影をします。造影剤を注入すると痛みを感じる方もいらっしゃるそうなのですが、卵管の通りがよかったこともありここでは特に痛みは感じませんでした。

卵管が詰まっていると、造影剤が流れ出ずに子宮内に留まってしまうので痛みを感じることが多いそうです。検査を受ける前にはどちらかわからないので、心配な場合は鎮痛剤を希望したほうが良さそうです。

余談ですが、12月の寒い時期にこの検査を行ったのですが、なぜかレントゲン室には空調がなく・・・ただでさえ服を脱いで寒いのにガラスのレントゲン台がキンキンに冷えていて極寒の中検査することになりました。痛みとか考える余裕もなく、「ささささ寒い・・・!!!」とずっと思っていました(笑)

先生からの説明

レントゲンは連続した動画のように撮影されているので、注入してから終わるまでの一連の様子を見ることができます。先生と一緒に動画を見て、卵管の通り具合を確認します。

卵管造影の検査費用

不妊治療というと気になるのが費用面。病院によって費用はまちまちなので、必ずこの金額というわけではありませんが参考として私が受けた時にかかった費用を掲載します。

今回の検査は保険適用だったため、かなり費用が抑えられ、抗生剤の飲み薬も合わせて4,630円となりました。鎮痛剤ありの場合はプラス500円ですが、卵管造影検査はあまりお金がかからないことがわかりました。

まとめ

卵管造影はSNSや検索した体験談で聞いていたよりも痛みや苦痛の少ない検査でした。しかしながら、普通のレントゲン撮影のように全く苦痛がないというものでもありませんでした。不妊治療が長引けば、またこの検査を受けることもあるかと思うのですが、あまり嬉しくはないものの受けても差し支えないように感じました。一方で、元々の体質として痛みに非常に強いので、痛みに敏感な方は鎮痛剤を使って検査を受けたほうが良いように感じました

また、痛みとは別の視点ですが、生理が完全に終わっている状態で挑んだにも関わらず検査後はそれなりの出血量があり、造影剤の水分もあるとは思うのですが普通の日用のナプキンがずっしりと重くなっていました。ある程度出血があるかもしれないということを頭に入れておくとショックが少なくなりそうです