家の間取りの失敗点と対策

住宅購入

我が家は屋上のある物件というところを大きなポイントとしていたことと、建売住宅ということで自分たちで間取りを選べたわけではないのですが、都市部を中心に多くの方が建売住宅を選ぶことになるかと思います。今回は我が家の失敗点とその対策をご紹介できればと思います。

失敗点を挙げる前に我が家の図面を見ていただけたらと思います。約30坪の建売住宅の戸建てとなっています。正直、それほど広くも贅沢な家でもないのですが、建売らしく作り付けのものがほどんどなくシンプルな設計となっています。

我が家の間取り

冒頭でも述べたように、広い屋上テラスがありのびのびと過ごせるところがポイントの間取りとなっています。間取りからは伝えづらいですが、内装の綺麗さや浴室テレビ付きなどといった設備面のメリットを重視して購入した住宅です。

しかし、建売住宅の宿命ともいえますが、やはり100%納得とはいかず欠点が残ってしまいました。そんな失敗点とその対策を見てゆきましょう。

失敗点①:リビングに階段がある

リビングに屋上まで吹き抜けの階段がある

割と良くある間取りとしてリビングに階段があるタイプの間取りがあります。リビングに階段があると家の風通しが良くなりますが、その恩恵を受けられるもの限られた季節だけ・・・。暑い時・寒い時はリビングの空調が2階へと逃げてしまいます。暖かい空気や冷たい空気が2階に逃げてしまうということはリビングがなかなか快適な温度にならず、暑さ寒さに耐えることになります。空調に使う光熱費もその分上がってしまいます

そして、我が家の場合は2階だけでなく屋上(実質3階部分)まで階段が吹き抜けとなっているので一般的な家よりも空気が逃げるスペースが大きく、その分空調に不便を感じやすくなってしまいました。

一年中温暖な地域であれば気にならないかもしれませんが、そうでない地域に新居を考えている方・暑さ寒さに弱い方はリビングに階段が無い間取りが良さそうです。

リビングにある階段にはカーテンをつけている

ちなみに我が家はカーテンを取り付けて対応していますが、布1枚あるだけで全然空調の効きが違いますので、どうしてもリビングに階段がある間取りとなってしまう方はカーテンの取り付けを検討してみてください!我が家は自分たちで付けましたが、入居時のカーテンレールをつける際に階段も一緒にお願いしてしまうことをオススメします。(機能性を重視してしまいましたが、もっとオシャレなものでも良かったかもしれません・・・)

失敗点②:2階に水栓が無い

2階には水栓が無い

我が家は屋上と1階、庭には水栓があるのですが2階には全く水栓がありません。1階のトイレは手洗い場が独立しているので手を洗ったりするには困らないのですが2階はトイレを流した時だけ水が出るタイプのトイレなので2階にいる時は手を洗うことさえできません・・・。

普段生活している分にはあまり困りませんが、雑巾で拭き掃除をしたい時はすぐに洗えなかったり、ベランダ掃除にケルヒャーを使うのに蛇口がなく掃除に一苦労します。また、趣味で絵を描くのですが、水を変えるのに階を移動しなければならず少々面倒です。赤ちゃんのお世話をして手を洗いたい時や、子供が大きくなって部屋で工作をしたりするとなると大変だなぁと思ったりしています。

大きな洗面所は必要ないかもしれませんが、トイレの手洗い場を独立させるなど少し手を洗ったり水を汲んだりできる場所が2階にも1つはあった方が良さそうです。

我が家ではベランダ掃除については屋上からホースで水を取ることにしたので解決しましたが、手洗いについては解決していないので、やはり間取りの段階から気をつけておくべきことと考えられます。

失敗点③:大きなベランダが北側にある

西側にもベランダがあるが、大きなベランダは北側にある

我が家は主寝室と子供部屋(仮)にベランダがありますが、物干し竿は主寝室側に1本しかかけられません。たくさんの洗濯物を干したい場合は北側にある大きなベランダに物干しを出して干すことになります。(そもそも外に洗濯物を干さないコンセプトで作られているので仕方ありませんが)

しかし・・・やはり北側は乾くのが遅く・・・。ベランダは陽が当たる場所につけて、カラッと干したいものだなぁと感じています。また、我が家の特徴として屋根がなく陸屋根なのでベランダにも一切屋根がなく、乾きにくい洗濯物を長時間干していると雨に降られた時のリスクが大きくなります

失敗点④:カウンターキッチンではない

キッチンがカウンターキッチンではない

最近はマンションや小さめの住宅でもカウンターキッチンのお家が増えていますが、残念ながら我が家はカウンターキッチンではありません・・・。同じハウスメーカーの別のお家はカウンターキッチンでしたし、実家もカウンターキッチンだったのですが、我が家に限ってそうではなくて残念です。

カウンターキッチンでないと料理中に家族の様子を見ることができません。夫と二人暮らしの今は良いですが、子供に目が行き届かないのは不安要素となっています。また、配膳や片付けをするのに何度も往復して片付けることになるのでカウンターキッチンよりは効率が悪く感じられます。

また、カウンターキッチンに限らない話ではありますが、キッチンが北側だと寒く感じられます。キッチンは窓も少なくなりがちで陽が当たりにくいので暖める方法については検討した方が良さそうです。

失敗点⑤:用途のわからない謎空間がある

用途の分からない謎空間

玄関からリビングに入ってくるドアの横に用途のわからない謎空間があり、持て余してしまっています。一昔前だったら電話を置くスペースになりそうなものですが・・・時代は令和。固定電話なんてありません。何に使うのかわからず、結婚式の時のいただきものを飾ったり、ハンドメイド作品の撮影ブースとして贅沢に使ってしまっています。

展示スペースとして利用

間取りを考える・選ぶ時に、用途の定まらない小部屋が残ってしまわないか確認しておくと良いかと思います。ただし、本棚を置くなど用途が決まっていれば家具が部屋の中に出っぱってこずスッキリと小部屋に収納できるのでむしろ良いという場合もあります。

まとめ

建築のプロではない人間が家を建てたり選んだりするのは難しいものです。特に人気の建売物件の場合は自分で間取りを選べないのに、内見することもできない状況となることがあり、ますます難しいものとなります。

自分に合った間取りというのは本当に人それぞれですが、間取り図をもらった時に一度持ち帰って自分の生活様式に合っているか確認することが大切です。毎日の家事・大掃除・雨が降ったら・雪が降ったら・暑い時・寒い時・赤ちゃんが生まれたら・子供が大きくなったら・老人になったら・・・などなど様々なシチュエーションを想像して、実際に家の中を歩いて生活している様子を一つ一つイメージしてみることでそのギャップは埋められるかと思います。

一方で、実際に住んでみないとわからない部分もあるかとは思いますが、ご家族と失敗を笑い合って工夫して乗り越えて行くことで家族の絆も深まったりするので、「全て完璧なお家!」と意気込み過ぎずに普段の生活で支障が無い範囲だけはしっかり確認しつつ、お家の改善も楽しんでみると良いかと思います。