招待状にピッタリ!封蝋のやり方

ペーパーアイテム

結婚式を挙げることが決まって、どんな招待状にしようかなーと考えていると出会うのが封蝋。のりなどの接着剤が発達している現代で日常使いしている人はほどんどいないと思いますが、結婚式の招待状など高級感を演出したいときには手軽でピッタリです。ちょっと中二心をくすぐられるアイテムでもあり、思春期に憧れた人もいるのでは…?

でも、一度も使ったことが無いと「難しそう…」と思ってしまったり…。ここでは、封蝋のやり方や簡単にできる方法をご紹介します。

封蝋とは

文字通り、手紙や文書に蝋を垂らして封をするものです。シーリングスタンプとも言います。封をする際に刻印をすることで未開封であることを証明します。紙だけでなく、お酒の瓶などにも使われています。

現代では、封をすることそのものに使うというよりは、手紙や小包のアクセントなど装飾として使われることが多いようです。

Google検索してみると、色や形、大きさ、使い方など様々なものがあることがわかります。見ているだけで楽しくなってしまいます。

封蝋の画像

準備するもの

封蝋をしたい!と思った時に準備するのは以下の5つです。(タイプによっては不要なものもあります)いずれも、Amazonなどの通販サイトや雑貨屋さんで手に入れることができます。

  1. 封蝋をしたいもの(手紙など)
  2. 封蝋用の蝋(シーリングワックス)
  3. スタンプ
  4. 蝋を温めるためのスプーン ※封蝋のタイプによっては不要
  5. 蝋を温めるためのろうそく ※封蝋のタイプによっては不要
封蝋に必要な道具
招待状づくりに購入した封蝋グッズ

封蝋をしたいもの

封筒や小包、箱などを用意します。プラスチックや金属、つるつるした紙などは取れてしまいやすいので、避けましょう。画用紙ほどザラザラしていなくても普通のコピー用紙のような紙でも全然問題ありません。

封蝋用の蝋

調べたところ、2つタイプがあるようです。1つ目は写真にもあるようなつぶつぶの蝋をスプーンで温めるタイプ。使う蝋を均一に温められるので失敗が少なく、ススも入りにくいので色が薄い蝋を使う時も安心のタイプです。

2つ目は普通のろうそくのように、ろうに芯があって、直接火をつけてぽたぽたと垂らして使うタイプ。道具が少なくて済むのでしまう場所を取らずにすみ、手軽にチャレンジできます。一方で、ススが入りやすかったり、ろうそくの芯が入ってしまうリスクがあるので、薄い色の蝋を使いたいときには不向きかもしれません。

スタンプ

溶かした蝋に模様を刻印するためのものです。イニシャルやマーク、漢字の名前など様々な模様があります。模様をオーダーメイドできるものや、複数のスタンプ面を付け替えできるものもあります。私は新姓のイニシャルのものを用意しました。直径は3cmほどです。

シーリングスタンプのサイズ
細かい装飾がおしゃれ。直径は3cmと比較的大きめ

蝋を温めるためのスプーン

つぶつぶのタイプのシーリングワックスを買うと付属品としてついてくることが多いですが、家にある普通のスプーンでも代用可能です。ただし、大量のススがついてしまうので、もう使わないスプーンを使うことをオススメします。

直接火をつけるタイプのシーリングワックスを買った場合も、蝋を刻んでスプーンで温めればススが入ることを予防できます。

蝋を温めるためのろうそく

シーリングワックスを買うとたいてい付属品に入っていますが、これはどんなろうそくでもOKです。1回あたり1分半程度、蝋を温めることになるのである程度大きさがあって安定感のあるものがオススメです。(ケーキに立てるようなものや仏壇用は燃える時間が短く、安定感に欠けるのでオススメできません)

直接火をつけるタイプのシーリングワックスを使う場合は不要となります。

封蝋のやり方

蝋(シーリングワックス)を温める

スプーンにシーリングワックスを乗せ、火をつけたろうそくの火にあてて温めます。あまり芯に近づけすぎるとススが入ってしまったり、温めている蝋に燃え移ってしまう可能性があるので、火の先端をスプーンの底にあてるようにして温めます。

シーリングワックスを温める

今回は3~4つぶで1回分の量でした。気温などにもよるかもしれませんが、およそ1分から1分半ほどですべて溶けます。

温まったシーリングワックス

ろうそくを垂らす

手紙など、封蝋をしたいものに温めたろうを垂らします。ただ垂らしただけだとスタンプより面積が小さくなってしまうので、少し傾けながらスタンプの直径よりすこし大きくなるように広げます。

ここのひろげ方が広すぎても狭すぎても仕上がりに影響するので、心配であれば予めスタンプの大きさに丸を書いておくことをオススメします。スタンプの溝に溶けた蝋が入る必要があるので、すこしぷっくりした状態で問題ありません。

封筒に蝋を垂らす
すこし厚みを残して垂らす

スタンプをする

蝋の厚みが均一になっていることを確認して、蝋が固まりきるまえにスタンプを置きます。やわらかいうちはスタンプが動いてしまうので、手で支えて、少し冷ましたらそっとスタンプをとります。

ここで、蝋の厚みが足りない部分があるとスタンプの溝に十分な蝋が入らずに綺麗な模様にならないことがあるので注意が必要です。

シーリングスタンプを押す

完成!!

封蝋の完成

もっと簡単に封蝋をするには

結婚式の招待状のように大量に作るならともかく、1通だけ作るには道具が高すぎる…。不器用なのでうまくできる自信がない…。という方にも簡単に作れる方法があります。

家にある道具や材料をつかう

封蝋に使う蝋やスプーンは必ずしも専用のものである必要はありません。100均でろうそくとスプーンを買ってくれば材料費をおさえることができます。少し固まるのが早いですが、グルーガンでも代用できるようです。

クッキングシートを活用する

一発で綺麗な封蝋の形を作れない…。という方はクッキングシートに封蝋を作って、後から接着剤で貼り付ける方法をオススメします。密着感は薄れますが、失敗しても、また溶かしてやり直せるので納得がいくまで作ることができます。結婚式の招待状など失敗が許されないものを作るときにもオススメです。

封蝋のシールを使う

のんびり封蝋をしている暇はない…!数枚しか使わないのに道具を買うのがもったいない…!小さい子供やペットがいて、家で火を使うのは危ない…!という方は封蝋風のシールを使うことをオススメします。すべてのシールの形が揃いますし、郵送する際に欠けたり割れたりといった心配もなくなります。

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